3月23・30日に事務局と九州大学建設設計工学研究室が合同で行ったワーキンググループの報告をいたします。
九大伊都キャンパスでの合同会議の様子

リアルな模型を作成してイメージを確かなものにします
橋脚は粘土で作成、細かいところまで作り込んであります

まだまだ課題が多い・・・会議は一度では終わりませんでした

こうして、決定した最終案は次のとおりです。
事務局の最終決定【橋のテーマ】●遠賀川を主役とし、歴史の面影を何らかの形で残した新しい勘六橋
●将来評価される橋
【バルコニー】●下流側(市役所寄り)に1箇所のみバルコニーを設置する(上流側にも設置する場合、架け替え工事が難しくなる)
●設置する位置や形(規格)を専門家で再度検討する
(1か所だけどステキなバルコニーを考えています...)【親柱】●現在の勘六橋の親柱は場所をかえて残す
●新しい親柱は専門家で検討する
【照明】●明るく環境にやさしい照明灯を設置する
●デザインはシンプルなものを専門家で検討する
【高欄】●横桟の高欄を設置する
(高欄の手すりに座れるしかけを考えています...)【舗装】●木材(デッキ舗装)を設置予定
●ただし、今後勘六橋近隣(遠賀川)で、耐久性等を検証する試験を行い、最終的な結果を県が決定し報告する
【地覆】●地覆に準ずる構造とする(視覚的な安心感)
●安全面については高欄部分で対応する
(一番下の横桟は低い位置に...)【その他】●今後専門家で検討を進め、随時市民に広報・周知を行う
それでは最後に、事務局からご挨拶をさせていただきます。
平成18年より計6回開催してきました勘六橋景観ワークショップも、実りある成果を得て、終了を迎えることができました。
今後、勘六橋を、現在の橋同様、長く市民の皆さんに愛される橋に生まれ変わらせるため、技術的・経済的な検証を進めていきます。これについては、随時、皆さんへご報告をさせていただく予定です。
これまで参加いただいた方々、御協力いただいた方々への御礼とともに、今後も、勘六橋架替事業へのご支援をよろしくお願いいたします。
<直方土木事務所 都市施設整備課>
以上をもちまして、勘六橋ワークショップ事務局からのご報告は最終回となります。
今後は、
直方土木事務所ホームページや直方市報等でご報告いたします。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
各班の主な意見をまとめました。
A班のまとめ
【橋のテーマ】『遠賀川の中での勘六橋』河川敷と勘六橋が一体となった“勘六橋公園”へ
『現時点の技術で最良のもの』
<主な意見>
○橋ばかりが目立たないように、河川敷とのバランスを
○何らかの形で勘六橋の面影を残し、歴史を感じられる橋に(形で残すということではなく)
○橋ができたことで人口が増えるような直方のシンボルに
【バルコニー】『あった方がいい』(片側1箇所でも欲しい)
<主な意見>
○必要という意見がほとんど
【親柱】『現勘六橋の親柱は移設して利用』
『新しい親柱は全体のデザインに合うものを専門家で考える』
<主な意見>
○レンガは使った方がいい
○今の親柱はどこかに残したい
○袖柱(壁のような親柱)でもいいのでは
【照明】『意味のあるデザインを専門家で考える』
<主な意見>
○照明灯のデザインは印象に残る大事な要素
○花が咲かない時期でもチューリップを感じられるようなデザインにするなど、アクセントへのくふうを
【地覆】『地覆は必要』
<主な意見>
○子供の安全と、ボールや物が落ちるのを考えると、地覆は必要
【その他】『とにかく早い整備を』
『橋の下空間利用の検討を』
『歩道内の通行帯(分離)の検討』
<主な意見>
○10年後は長いので、できれば5年後に完成できるような努力を(できあがった姿を見たい)
○橋の下空間利用のアイデア(チューリップ祭りに来た人が楽しめる空間、防犯照明、映写会など)
○歩行者が安全に通行できるように(点字ブロック、自転車と歩行者の分離など)
B班のまとめ
【橋のテーマ】『歴史性は大切にしながらもモダンなもの』(歴史やいわれは説明書きとして残す)
『良い橋を架けてよかったと思われる橋』
<主な意見>
○全体のイメージは九大案、ディティールは再度考える
○遠賀川が主体となった未来指向のもの
○時代背景にこだわらない
○100年後をイメージして
○新しい技術(バリアフリー)が導入されたものが使いやすい
○歴史資源も当時は最新であったはず
【バルコニー】『あった方がいい』(片側1箇所でも欲しい)
<主な意見>
○必要という意見がほとんど(4箇所も必要ない)
○高齢者にとって休める場所
○座ってまで見るか?
【親柱】『現勘六橋の歴史を何らかの形で残す』
『新しい親柱は丸みをもたせたもの』
<主な意見>
○古さの中にも新しいデザイン(大正期)
○未来に向けたデザイン
○今の形を残すのではなく、歴史を感じられるような要素を残す(現親柱の移設、説明板の設置など)
【照明】『環境にやさしく開放感のある照明灯』(設置本数を検討)
<主な意見>
○夜は明るい方が良い
○シンプルなデザイン
○周辺の環境にやさしいもの
○開放感を確保
○20m間隔では多く感じる(車からの視点)
【高欄】『横桟(すっきりとしたデザイン)』(橋詰部分で縦桟を複合)
<主な意見>
○横桟の方がすっきりしている
○塗装の劣化などは見苦しい
○眺望を大切に
【舗装】『木材(デッキ材)による舗装』(耐久性、維持管理面を検証)
<主な意見>
○木は人にあたたかみを感じさせ、また歩きたくさせる
○木材は耐久性、維持補修面が心配
【地覆】『地覆は必要』
<主な意見>
○あった方がいい(落下防止で安心)
【その他】『通行の機能に対する配慮』
『いろんな人の視点』
『橋脚の維持管理が容易』
<主な意見>
○いろんな人が歩きやすいように
○いろんな人が街に出られるように
○橋脚部分の縦縞は汚れが付くのでつるんとした方が良いのでは?
C班のまとめ
【橋のテーマ】『百年後も残り、評価される橋』
<主な意見>
○現在の橋の歴史性を重視しつつ、河川敷から見ても良い橋に
○生活道路としての橋を
○便利で安全な橋を
○今現在交通量が多く、歴史のある橋
【バルコニー】『あった方がいい』
<主な意見>
○全員が必要との意見
○バルコニーがあると橋が利用しやすい
○鳥や魚、山の説明図もほしい
○中央寄りに1つでもいいから欲しい
○なんとなくほっとする場所
○ベンチもほしい
【親柱】『歴史を感じられる全体にマッチしたもの』
<主な意見>
○全体にマッチしたもの
○歴史や物語を残すもの
○地域を知ってもらえるようなものに
○須賀神社の世界最古の隕石をイメージしたものを西側の下堺地区側に
【照明】『明るく、低い照明灯』
<主な意見>
○明るいもの(安全性、防犯)
○省エネ電力(風力、太陽光)
○白色と黄色の灯具を交互にしてもおもしろい
○照明が低いと自然への影響が小さい
○遠賀川に来る鳥の形をした照明灯
【舗装】『木材(デッキ材)による舗装』(耐久性、安全性を検証)
<主な意見>
○すべらないような舗装
○木の歩道
○安全で長持ちする舗装
【地覆】『地覆は必要』
<主な意見>
○ないと側面に雨水が垂れて汚れるのではないか
○地覆があると安心できる
【その他】『利用実態調査の実施』
『予算面の検討』
『橋の下空間の利用計画』
『河川敷へのアクセス』
<主な意見>
○生活道路なので利用調査をしっかりと
○予算を工面してでも皆さんのご希望に沿えるように
○橋の真下に照明をつけていろんな利用ができるように
○橋から川へ降りて行けるように
以上が各班のまとめでした。これを事務局でとりまとめたものが次のような項目です。
とりまとめ(合意事項と課題)【橋のテーマ】<合意事項>
●遠賀川を主役とし、歴史の面影を何らかの形で残した新しい勘六橋
●将来評価される橋
<課題>
○トータルデザインの検証(機能面とのバランスを考える)
【バルコニー】<合意事項>
●バルコニーは設置する(片側1箇所ずつでも)
<課題>
○設置する位置や形(規格)の検討
【親柱】<合意事項>
●現在の勘六橋の親柱は場所をかえて残す
●新しい親柱は全体デザインに合わせる
<課題>
○親柱の移設位置
○新デザインの検討(橋詰部分を含めた検討)
【照明】<合意事項>
●明るくて環境にやさしいもの
●シンプルなデザイン(専門家で検討)
<課題>
○地域性の表現方法を検討
○配置計画、設置数等の検証
【高欄】<合意事項>
●横桟
<課題>
○親柱を含めた橋詰部分のくふう(縦桟との複合)
【舗装】<合意事項>
●木材(デッキ舗装)※条件付
<課題>
○耐久性、維持管理面、安全性の再検証
【地覆】<合意事項>
●地覆あり
<課題>
○高欄デザイン(九大案)との相性
【その他】<合意事項>
●できるだけ完成を早く
●河川敷へのアクセスを良くし、橋下空間を利用
●通行人の利用実態調査
●通行機能への配慮、メンテナンス面の検討
<課題>
○歩道部分の利用形態(将来交通量)
○橋下空間を含めた整備の実現性
○橋全体(橋脚等)のメンテナンス
次回は、ワークショップで皆さんからいただいた意見を参考に、ワーキンググループのメンバーが一丸となって検討した最終決定内容をご紹介します。
意見をどんどんポストイットに書いて、テーマごとに整理したら、グループ発表です。
みんなに愛される橋になってほしい
各班の代表者が発表。ファシリテーターのインタビューにも答えます。

いろんな立場の人を考えた意見からは思いやりが感じられます

歴史に残る橋にしていきましょう

C班は全員で発表しました


最後は記念撮影で終わりました。

参加者のみなさま、長時間のお付き合いありがとうございました。
次回は、各班の意見のまとめをご紹介します。
会場でお弁当を食べた後は、午後からの参加者も増えていよいよワークショップの開始です。

直方土木事務所 都市施設整備課より開会の挨拶

進行はファシリテーターがつとめます

これまでの経緯や今日のプログラムの説明が済んだら、本格的な検討内容に進んでいきました。
橋のデザイン案の解説を事務局と九州大学建設設計工学研究室から説明しました。
九州大学のアドバイスはとても勉強になります
橋のことをいろいろ学んだあとは、参加者のグループ討議の時間です。
今回は、A、B、Cの3班に分かれて、じっくりと議論してもらいました。
まずは一人ずつ自己紹介をしてから、気になるテーマについて意見を出していきます。どの班もとても真剣に話し合っていました。
誰でもゆっくりできる空間はあったほうがいいね

未来を見据えた橋を考えよう
いろんな考え方があるからこそ話し合いが必要
話し合いがまとまったら、次はグループ発表です!
③次は中島橋に移動。こちらは縦桟の高欄です。歩道がちょっとせまくて点字ブロックがありません。

ここは橋の途中まで!寒いからバスに戻りましょう

④この後は、まだ時間があったので、遠賀橋まで回りました。車から見学して、帰り道は遠賀川や福智山の風景を見ながら短いバスの旅。最後は勘六橋の河川敷に降りました。
そして水辺館前到着!

向こうに つくしを採るおばちゃんが!よく見るといっぱい生えていました

勘六橋は他とは違う個性があることを改めて感じました...

次はワークショップの内容についてレポートします!!